昨日あまりに出来の悪いルパンを2時間見た後、SACのThe Laughing ManとSolid State Societyを見ました。
以後ネタバレ注意
事前に見ていたのが極端だったので、良作ともに一層感動しました。
素晴らしい!
前者は初代SAC、笑い男事件を2時間40分に分かりやすく編集したもの。
新らしくなった部分はあまりありませんが、普通に見てると大変難解な笑い男事件の全貌を俯瞰することが出来ます。
お恥ずかしながら理解し切れていない部分もあり、これをみてやっと理解した場面もありました。
シナリオの出来は圧巻、アニメーションのクオリティ、音楽の質も超一流。
流石製作費用8億です、そこいらのアニメと出来が違います。
すでに一度見たシナリオでしたが、タチコマの「さよなら、バトーさん」の場面では号泣。
オイルの涙を流して命をかけてバトーを守ったタチコマの自己犠牲にただ涙。
2ndの「ぼくらはみんな生きている 生きているから歌うんだ」に並び立つ、アニメ史上に残る泣かせる場面です。
シナリオではそれ以外のところでもハッとするような展開、驚きの連続、スピーディーな展開と2時間40分という長丁場を感じさせません。
個人的にはシナリオ部分では2ndと比べると、こちらに軍配が上がりますね。
編集も良かったですし、攻殻を知らない人に見せるなら、まずこれを見せたいですね。
後者、SSSは今月になってから有料にて公開された、SACの完全新作です。
初代、2ndGIGに続いて、3作目のSACとなります。
これまでテレビシリーズが2作続いてきたところに、完全新作の100分以上の長編。
どうなのかと最初気になりましたが、これは素晴らしい作品です。
並みの映画よりも面白い出来だったと断言できます。
変な映画を映画館行ってみるくらいなら、同じお金を払うでもこっちを見るのを断然お薦めします。
映画館でやっていたとしてもなんら遜色の無い作品でした。
同じ映画で攻殻を扱った押井の「 GHOST IN THE SHELL」「イノセンス」よりも面白かったです、断然に。
よく攻機の話題で「押井攻機よりSACの方が出来がいいのは当たり前、24話でやるのと2時間に収めるのとでは土俵が違う」と言われてきましたが、これで私の中で一つの結論が出来ました。
押井攻機よりも面白いものは作れる(笑)
むしろSACのテーマをあの短時間で提示しきれるのだから、もっと押井は頑張るべきとも取れる。
それはそれとして、今回のSSSは押井攻機に正面から喧嘩を売っているシーンが何箇所もあったけれど…熱狂的な押井信者が叩きそうです。
音楽は例によって菅野。
2ndの曲もかなり良かったんですが、今作はさらに良くなっています。
菅野好きは是非チェックを。
最後に一つ。
少佐のローレグ(ローライズ)がたまりませんハァハァ(;´Д`)